一寸の虫にも五分の魂

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ミヤマフユナミシャク

11月初旬、フユシャクの未見♀を狙って長野高地に遠征した。

フユシャクを観察して10年以上経つが、これまでなかなか会えなかったミヤマフユナミシャクの♀に初めて出会うことができた。その後、なんと交尾にも出会うことができた。

このポイントを昨年の内に単身で探し出し、今年の発生日を見事に言い当てた殊勲者は川北さんだった。
深く感謝するとともに、探索眼が多いことの有効性を改めて痛感した夜だった。
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◆ミヤマフユナミシャク交尾(11月長野)
23時頃、ATSさんが、頭上5m位の枝で発見したペア。
本州の一部(関東、中部、東海)の山地のカラマツ林に産する。
フユシャクの中では早期の10月末~11月中頃に出現する。
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◆ミヤマフユナミシャク♀(同上)
日の入り直後に川北さん(HN)が発見した単体♀。同種の♀は人生初の出会い。
交尾を狙う為、そのまま放置していたら、幹を登ったのか、残念ながらロストしてしまった。
♂も♀も、平地種であるサザナミフユナミシャクに似ている印象。
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↑ミヤマフユナミシャク♂
あちこちで羽化した個体が見られた。


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# by issun_no_mushi | 2016-11-30 23:06 | 鱗翅目・蛾・冬尺

クシヒゲシャチホコ・ウスズミカレハ

11月初旬、フユシャクの未見♀を狙って長野高地に遠征。
ヤママユガ科の発生は既に終わり、晩秋の林に面した深夜の灯火には、シャクガ科以外も飛来していた。
いずれの種も、ぴったりの和名と思う。

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◆クシヒゲシャチホコ♂(11月長野)
北海道から九州に分布。年1化で晩秋に出現。食餌はカエデ科、カバノキ科。♂は触角が立派。

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↑♀は触角が紐状

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◆ウスズミカレハ(同上)
北海道から九州に分布。年1化で晩秋に出現。食餌はバラ科、カバノキ科。シックなカレハガ。


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# by issun_no_mushi | 2016-11-19 11:27 | 鱗翅目・蛾

カバエダシャク・ニトベエダシャク

11月初旬、フユシャクの未見♀を狙って、久々チーム埼玉・神奈川メンバで長野高地に遠征した。
まだ降雪はないものの、夜は温度計が2℃を指す中、秋の蛾と初冬の蛾が混って発生していた。
まずは秋のシャクガから。

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◆カバエダシャク交尾(11月長野)
北海道から九州まで分布する。多食性。
年1化で、晩秋~初冬に発生する。
樺色が和名の由来と想像できる。枯葉の時期に似合う蛾。

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↑♂
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↑♀

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◆ニトベエダシャク(同上)
本州から九州に分布する。多食性。年1化で、晩秋に発生する。
独特のツートンカラーが特徴的な種。


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# by issun_no_mushi | 2016-11-16 21:23 | 鱗翅目・蛾

ミノウスバ

今年は気温が高めで、秋の蛾の出現が遅れ気味と思ったが・・・
結果的に若干の遅れはあったものの、ほぼ例年通りの模様。

ミノウスバも先週まで見られなかったが、一気に出現してきた。
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◆ミノウスバ♂(11月埼玉)
北海道から九州まで分布する。食餌はニシキギ科。年1化。昼行性。
♂は♀を探して食樹付近を飛び回る。飛んでいると蜂に似ている。
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◆ミノウスバ♀産卵(同上)
食樹のマサキに産卵する♀。卵は尾毛でおおわれている。
♀は♂より色が薄く、あまり飛び回らない。
周辺に他の食樹が無い場合、同じ食樹で累代している可能性が高いが問題はないのだろうか。


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# by issun_no_mushi | 2016-11-06 14:43 | 鱗翅目・蛾

ヤマトシジミ

平日はよく晴れるのに、週末毎に天候が悪く、今年は秋のフィールドワークはほぼ無し。
自然相手なので仕方がないが、こう連続するとモチベーションが下がる。

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◆ヤマトシジミ♀寒冷型(10月神奈川)
関東圏では超がつく普通種で、我猫額庭にも棲息している。もう寒冷型が出てきた。

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↑同日同地で会った通常の♀
 鳥などの天敵についばまれた跡(ビークマーク)付き。危機を逃げ切ったラッキーな個体。

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↑♂

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◆ヤマトシジミ求愛(同上)
秋も深くなり、♂達は求愛に必死だが、♀はつれなく、不成立だった。


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# by issun_no_mushi | 2016-11-03 21:49 | 鱗翅目・蝶

エントモファガ・グリリ

昆虫病原糸状菌(エントモファガ・グリリ)に侵されたバッタの死骸を見かけるのは夏から秋が多い。

この菌はバッタ類に寄生し、寄生されたホストが死ぬ前に、高い所に登らせて、胞子を出来るだけ遠くに飛ばそうとすると言われている。

ショウリョウバッタやナキイナゴ、フキバッタ類のホスト例をよく見かけるが、これまでトノサマバッタやツチイナゴ、イナゴ類、オンブバッタのホスト例は見たことがない。
偶然だろうか?
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◆ナキイナゴ♂ホスト(7月 山梨)
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◆ショウリョウバッタ♂ホスト(8月 神奈川)
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↑ショウリョウバッタ幼虫(2015年 神奈川)
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↑ショウリョウバッタ♀のホスト群(2016年 神奈川)

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↑おそらくオオカマキリ幼虫(2013年 神奈川)


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# by issun_no_mushi | 2016-10-26 23:39 | 直翅目(バッタ)

チャバネセセリ・イチモンジセセリ

週末毎の悪天候で、1ヶ月ほどフィールドに出ない内にもう10月。

既にキマダラセセリダイミョウセセリは姿を消し、イチモンジセセリやチャバネセセリばかり目に付く様になった。
セセリチョウに会えるのもあとわずかの期間。

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◆チャバネセセリ交尾(10月 神奈川)
成虫は東北まで飛翔するが、越冬可能なのは関東以南。幼虫で越冬する。
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↑チャバネセセリ
地味で普通種だが好きな種。
似た種に沖縄のトガリチャバネセセリや、ユウレイセセリがいる。
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↑トガリチャバネセセリ
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↑ユウレイセセリ

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◆イチモンジセセリ(10月 神奈川)
地肌の緑が目立つ。
成虫は北海道南部まで飛翔するが、越冬可能なのは関東以南。幼虫で越冬する。
超普通種で、昔は群れて移動したそうだが、今では農薬等の影響で群れを見ることはなくなったという。
一度見てみたかったものだ。

似た種にオオチャバネセセリや、沖縄のヒメイチモンジセセリがいる。
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↑ヒメイチモンジセセリ


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# by issun_no_mushi | 2016-10-16 02:49 | 鱗翅目・蝶

ショウリョウバッタモドキ♂・イナゴモドキ♂

「もどき(擬)」という表現は、生物の和名に用いる場合、「似た種」の意味。
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◆ショウリョウバッタモドキ♂(9月神奈川)
ショウリョウバッタモドキとは、ショウリョウバッタに似た種の意味。
本州から八重山まで分布。ショウリョウバッタよりスマート。

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↑ショウリョウバッタ♂

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◆イナゴモドキ♂(7月山梨)
イナゴモドキとは、イナゴに似た種という意味。
北海道から九州に分布。本州では高地の高原で見かける。
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↑交尾
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↑羽化

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↑ハネナガイナゴ

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↑クルマバッタモドキ

→ショウリョウバッタモドキ・クルマバッタモドキ


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# by issun_no_mushi | 2016-10-12 21:58 | 直翅目(バッタ)

クロコノマチョウ

クロコノマチョウは本来南方種だが、徐々に北上している。
関東では定着して等しい地味で大きなタテハチョウ科。
前翅表の先端縁近くに小さなオレンジ色の斑紋がある。

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◆クロコノマチョウ幼虫(9月 神奈川)
食餌はジュズダマ、ススキ等のイネ科。黒い頭部と耳の様な角がユーモラス。
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↑このススキひと株に6頭の幼虫がいた。
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↑ジュズダマ

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◆クロコノマチョウ夏型(7月 神奈川)
関東~奄美まで分布。徐々に北上傾向。関東では夏~秋に羽化し成虫越冬する。



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# by issun_no_mushi | 2016-10-01 16:35 | 鱗翅目・蝶

ゴイシシジミ・ウラナミシジミ

9月下旬に入ったが、今年は台風や長雨の影響で、週末は残暑よりも悪天候が多い。
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◆ゴイシシジミ(8月 神奈川)
北海道から九州に分布。幼虫は肉食で、タケ・ササにつくアブラムシを喰う。
その生態から、毎年同じ場所に産するとは限らないが、このポイントでは3年続けて確認できている。
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◆ウラナミシジミ(9月 神奈川) 上から♀、♀、♂、交尾
秋になると出会う機会が増える蝶。食餌はマメ科。
本種は本来南方種で、本州で越冬可能なのは関東以南の太平洋岸に限られる。
夏から秋に向かって拡散し、北海道南部や本州中部高地にまで飛翔するが、結局越冬できず死滅を繰り返す。

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↑ヤマトシジミ交尾(9月 神奈川) 右が♀

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↑ツバメシジミ産卵中の♀(8月末 神奈川)

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↑ルリシジミ(9月 神奈川)

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↑ベニシジミ(9月 神奈川)


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