天気予報は雨だったが、真神ゆさんの冷静な判断と読みで静岡遠征を決行。
雨は帰りまでほとんど降らず、気温もそこそこで蝶の活性も上り過ぎず、理想的な状況で目標のウラナミジャノメ、クロコムラサキ、ミヤマシジミ、ツマグロキチョウの全種に会うことができた。
◆ウラナミジャノメ(2009/9 静岡)
ヒメウラナミジャノメに似るが西日本に分布する希少種。
環境省の絶滅危惧種Ⅱ類。神奈川では既に絶滅した。
ヒメウラナミジャノメとの違いは、後翅裏の目状紋が通常3つで、後翅表は1つしかない点。
◆ヒメウラナミジャノメ(同上)
北海道~九州まで広く分布するジャノメチョウの普通種。
ウラナミジャノメとの違いは、後翅裏の目状紋が通常5つあり、後翅表は2つ以上ある点。
イネ科、カヤツリグサ科等を食草とし、幼虫で越冬する。
→似た蝶との区別
↑クロコムラサキ♂
正確にはコムラサキの黒化型♂。
この付近では普通のコムラサキに混じって少ないながら見られるらしい。
この日は同一のヤナギの樹液で2個体見かけた。
↑コムラサキ♀
♀は青く光る鱗粉が無い。
↑ゴマダラチョウ
クロコムラサキと同じヤナギの高所で吸蜜していた。
最近アカボシゴマダラばかり見ていたので、久しぶりの出会い。
↑ミヤマシジミ♂
↑ミヤマシジミ♀
ミヤマシジミには久しぶりに会った。
新鮮な個体が複数、ヤマトシジミと見間違えるばかりに飛んでいた。
↑ツマグロキチョウ
ここはキタキチョウよりツマグロキチョウの方が多く感じた。
かつては神奈川にも同様な環境があったと思われるのだが・・・
↑カワラケツメイ
ツマグロキチョウの食草。確かにここには多かった。
山口県の徳地では、村興しでカワラケツメイのお茶を作ったところ、ツマグロキチョウが発生して昨年ニュースとなった。
→ホームページ