一寸の虫にも五分の魂

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ショウリョウバッタモドキ・クルマバッタモドキ

今秋、久しぶりに、しかも予想外にも東京都と地元で、ショウリョウバッタモドキに会った。
まさか地元に棲息しているとは思わなかった。

「もどき(擬き)」とは、まねること、似て非なるものの意味。
昆虫の和名では、カマキリモドキアゲハモドキヒョウモンモドキ等々いろいろいる。
似た意味では「ニセ(偽・贋)~」、「~ダマシ(騙し)」というネーミングもある。

アゲハモドキは、(体内に毒を持ち、外敵に襲われ難いとされる)ジャコウアゲハに擬態(この場合はベイツ型擬態)していると言われる。
したがって、対象をまねた「ミミック(擬態)」的なモドキといえる。

カマキリモドキ(アミメカゲロウ目)は、獲物を捕えて喰うのに適した進化により、分類学上は遠く離れたカマキリ(カマキリ目)と似た体形を獲得したと思われる。
したがって、「他人の空似」的なモドキといえる。

泳ぐことに適した進化により、魚類と、哺乳類のイルカ、(今は亡き魚竜)イクチオサウルスの体形が似ているのも「他人の空似」と言えるし、オセアニアで勢力をもった有袋類に、哺乳類と似た体形の生物(フクロモモンガ、フクロモグラ、フクロネコ、フクロアリクイ、今は亡きフクロオオカミ等々)がいるのも「他人の空似」と言える。

ヒョウモンモドキは、(同じタテハチョウ科だが亜科が異なる)ヒョウモンチョウと見た目が似ていることから、同科ながらも「他人の空似」的なモドキということか。

「他人の空似」の場合、先に認識された方が本家、後に認識された方が「モドキ/ニセ/ダマシ」とされるので、場合によっては、今の本家の方が「モドキ/ニセ/ダマシ」と逆転していた可能性もゼロではないと考えられる。

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◆ショウリョウバッタモドキ(神奈川10月)
ショウリョウバッタに似ているのでこの和名をもつ。
実際はショウリョウバッタに似せて進化した訳ではなく、草に擬態する戦略が同じだった「他人の空似」と思われる。

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↑ショウリョウバッタ(神奈川8月)

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◆クルマバッタモドキ(神奈川10月)
クルマバッタは、飛んだ時に見える後翅の輪状斑紋から「クルマ」の名がある。
クルマバッタモドキも似た斑紋を持つことからこの和名をもつ。緑系の個体もいる。

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↑クルマバッタ(神奈川8月)


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by issun_no_mushi | 2011-11-18 00:51 | 直翅目(バッタ)