今年は寒い冬から急に春が進み、早春の時期が短かった印象だ。
週末の悪天候もあり、ただでさえ難易度が高い早春型の山地性
フユシャクを探索する期間がとれず、今季のフユシャクとの再会は29種で終了となりそうだ。
◆フタマタフユエダシャク♂(3月 長野)
早春に現れるエダシャク亜科Larerannis属のフユシャク。
年によって、山の季節の進み方に左右されて3月下旬~4月下旬と発生時期がぶれる為、毎春山梨で1~2頭の♂に出会えるかどうかだった。
今年はポイントを長野に切り替え、
ATSさんと探索を試み、終日濃霧・低温という悪条件(加えて熊出没の看板あり)だったにもかかわらず、初めて1日で6♂に出会うことができた。
(日程が合わずコラボは叶わなかったが、事前に発生情報を頂いた
川北さんに御礼申し上げます)
来年は♀探しのリベンジをしたい。
<今季再会できたフユシャク 29種>(全35種中、既見32種)
●フユシャク亜科 10種(全14種中、既見12種)
今季は初めてフタスジフユシャク♀に会えたのが大きな収穫だった。
ヤマウスバは久々♂に複数会えたが、未見の♀は次季の課題。
アカウスバフユシャクは渡海しないと再会できないので仕方がないが、
今季もシュゼンジフユシャクとタイミングが合わなかったのは残念。
いずれ未見の九州特産2種にも会いに行きたい。
シロオビフユシャク、ユキムカエフユシャク、
クロバネフユシャク、
スジモンフユシャク、
クロテンフユシャク、ウスバフユシャク、ヤマウスバフユシャク、
ウスモンフユシャク、
ホソウスバフユシャク(下)、
フタスジフユシャク
●ナミシャク亜科 全6種
ナミシャク亜科は毎季全種に再会できている。
サザナミフユナミシャクの♀に初めて会えたのが大きな収穫だった。
ミヤマフユナミシャクの未見♀に会うのが次季の課題。
ナミスジフユナミシャク、
イチモジフユナミシャク、
サザナミフユナミシャク、
ミヤマフユナミシャク、
クロオビフユナミシャク、
ヒメクロオビフユナミシャク
●エダシャク亜科 13種(全15種中、既見14種)
早春型・山地性のウスシモフリトゲエダシャクを除き全種再会できた。
未見のカバシタムクゲエダシャクは少なくとも20年以上記録がないので探す取っ掛りがない。
未見♀(ナカジマフユエダシャク、ウスオビフユエダシャク、フタマタフユエダシャク、ウスシモフリトゲエダシャク)が次季の課題。
ヒロバフユエダシャク、
ナカジマフユエダシャク、ウスオビフユエダシャク、
フタマタフユエダシャク(上記事)、
トギレフユエダシャク、
シロフフユエダシャク、
クロスジフユエダシャク(下)、
チャバネフユエダシャク、
オオチャバネフユエダシャク、
チャオビフユエダシャク、
シモフリトゲエダシャク、シロトゲエダシャク(下)、
フチグロトゲエダシャク
今季貼り忘れていた3種を下に貼っておく
↑ホソウスバフユシャク♂(2013/1月 静岡)
↑クロスジフユエダシャク交尾(2012/12月 埼玉)
↑シロトゲエダシャク♂(2013/3月 神奈川)
◆ミツボシキリガ(3月 山梨)
成虫で越冬するキリガ。レア度はさほど高くないが、その斑紋からミッキーの渾名で人気がある。
画像は
蛾LOVEさんの糖蜜トラップに来た個体。
↑ミツボシキリガの斑紋アップ
ミッキーというより、悪魔的な笑い顔にも見える
<これまで会えたミッキーの仲間>
↑エゾミツボシキリガ(2013長野)
ミッキー斑紋の「耳」が小さい
↑ムラサキミツボシキリガ(2011山梨)
ミッキー斑紋の「耳」がほとんどなくカマキリの顔型
↑カバイロミツボシキリガ(2011山梨)
ミッキー斑紋の「耳」が左右に離れている
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