一寸の虫にも五分の魂

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ホソオチョウ

今年は春が早目に進み、神奈川でも1~2週間程、出現が早い種がみられる。
山梨でも同様で、キバネツノトンボやホソオチョウ等が早くも発生していた。

ホソオチョウは人為移入種であり、山梨の産地では既に20年以上定着しているそうだ。

外来種は、食餌が重なる在来種を駆逐したり、近種の在来種と交雑して種の維持を難しくする。
ここのホソオチョウはそのいずれにも該当しない様だが、異質感は免れない。

長い時間をかけて自然に侵入してきた種(おそらくモンシロチョウ等も該当する)であれば、広義で自然の営みに含まれると考えられるが・・・

海外産のカブトムシ、クワガタムシの放虫や、関東で問題になっている大陸産アカボシゴマダラの放蝶など、
故意の人為移入、特に海外種の放虫は取り返しのつかないDNA汚染を生じる可能性が高い。

たとえ国内種であっても、他の産地に放すことは同様の危惧がある。
神奈川の(日本最東の)ギフチョウ産地も、新潟などの他県産ギフチョウが放蝶された結果、交雑が確認されている。
他県の蝶屋に神奈川の「○○山のギフチョウはクズギフチョウだ」と言われたことがあるが、反論できなかった。

「樽一杯の汚水に匙一杯のワインを注いでも樽一杯の汚水だが、樽一杯のワインに匙一杯の汚水を注ぐと樽一杯の汚水になる」(ショーペンハウエルの法則)
DNAの汚染も同様で、一度交わると二度と純血種には戻れない。
法規制の有無にかかわらず、自然を愛するものであれば放虫は厳に慎むべきであろう。

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◆ホソオチョウ春型♀(4月 山梨)
年2化。夏型に比べて小型だが、コントラストがはっきりしている。
食草はウマノスズクサ。
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◆ホソオチョウ春型♂(同上)
♂は白色で、♀と外見が異なる。
♀を探して草地をフワフワと飛び回っている。


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by issun_no_mushi | 2013-04-17 22:04 | 鱗翅目・蝶