一寸の虫にも五分の魂

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フタオチョウ・リュウキュウウラナミジャノメ

梅雨が明けて間もない沖縄本島は、都市部を運転していてもシロオビアゲハ、アオスジアゲハ、ナガサキアゲハ、ツマベニチョウ等が何頭も横切るくらい蝶は濃かった。夏枯れが始まる前のちょうど良い時期なのかもしれない。
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アオスジアゲハやシロオビアゲハ、クロマダラソテツシジミ、イシガケチョウは滞在中3桁は見たと思う。

しかし・・・
今回のターゲットは沖縄本島固有の蝶、オキナワカラスアゲハ、フタオチョウ及び、リュウキュウウラナミジャノメの3種であり、上記の蝶に比べて出会いの難易度は高い。
梅雨末期の大雨や台風のリスクはあったが、蝶によって発生時期が微妙にずれることもあり、3種の重なる可能性の高いこの時期に遠征を企画した。

オキナワカラスアゲハは過去に目撃だけはしており、今回もヤンバルの林道ではそこそこ飛んでいた。
ぶっ飛んでいる個体ばかりなので撮影は困難だが。交尾に出会えたのは本当にラッキーだった。

天然記念物のフタオチョウは、食樹が限られる関係で棲息地が極めて局所的であり、リュウキュウウラナミジャノメもヤンバルの林道等に限り薄く分布しているのが実態らしい。

結局、ガイドして頂いた木村さんの的確なご案内と、いつもながらのTODさん・ashさんご夫婦の驚異的な天候運・引きの強さ、Dody-boyさんの神的発見眼と勘の良さによって、幸運にも3種とも出会うことができ、撮影済の邦蝶はようやく240種となった。
同行した皆様に深く感謝致します。

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◆フタオチョウ(6月 沖縄)
沖縄本島固有種。沖縄県の天然記念物。もちろん採集禁止
本来なら撮影に適するはずの高いポイントは、台風の残した凄まじい強風で撮影不能。
風の穏やかなポイントでは頭上10mを超える高い梢から降りて来ることがなかったので、梢のテリ張りポーズが精一杯。
4~5頭が高い位置をキープしたまま高速で空中戦を繰り返していた。

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↑中央付近の梢の上で翅を広げている姿が判るだろうか。上の画像はこの個体のアップ。
 空中戦の度に止まる枝を変えながらも、この高さから降りて来ることはなかった。

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↑本島北部に局所的に生えるクロウメモドキ科のヤエヤマネコノチチが食樹。

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↑最近はニレ科のクワノハエノキ(別名リュウキュウエノキ)を食樹とする個体が増えてきた様で、極めて局所的ではあるが、本島中部以南でもフタオチョウが棲息する様になってきたらしい。

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↑フタオチョウの実物を見るまでは、同じポイントにいるイシガケチョウが非常に紛らわしい存在だった。

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◆リュウキュウウラナミジャノメ(同上)
日本固有種かつ、沖縄本島の固有種。沖縄本島北部に分布。あまり多くはないらしい。
発生サイクルに波があり、6月末は波の末期に当たっていて出会えるか厳しい予想だったが、なんとか♀数頭に出会えた。
沖縄本島に生息するウラナミジャノメは本種のみ。

比較の為、ウラナミジャノメの仲間を列挙する。
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↑ウラナミジャノメ
 本州南部、四国、九州、対馬に局所的に分布。少ない。画像は対馬産。
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↑ヒメウラナミジャノメ
 北海道~九州に分布する超普通種
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↑マサキウラナミジャノメ
 八重山諸島固有種
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↑ヤエヤマウラナミジャノメ
 八重山諸島固有種 

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↑ついでに、沖縄県のほぼ全域に分布するリュウキュウヒメジャノメにも再会できたので載せておく


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by issun_no_mushi | 2013-07-02 21:43 | 鱗翅目・蝶・八重山