ウスバツバメガは、マダラガ科ホタルガ亜科の西日本に棲息する昼行性の蛾。
数年前、この蛾に会いに愛知まで遠征したことがあるが、みごとに玉砕した覚えがある。
しかし・・・
なぜか飛び地的に、山梨県の狭い高地エリアに局所的に棲息しているということで、プチ登山で確認してきた。
なんと長野にも一部で局所的に発生している所があるらしい。
本種は遠くまで飛翔できる蛾とは思えないので、食餌のサクラなどを人間が移植したことで、意図せずに持ち込まれたのではないかと個人的には考えている。
長野のオオシモフリスズメや、
山梨のチャオビフユエダシャクも、本来の生息範囲から離れて飛び地的に棲息しているが、これらも同様ではないかと思っている。
◆ウスバツバメガ♂(9月 山梨)
東海~九州に分布。食餌はサクラやウメ等。
♂は早朝に♀を探してフワフワと飛ぶ。
◆ウスバツバメガ♀(9月 山梨)
羽化不全で樹から落ちて命を落として間もないと思われる♀。♂に比べて触角が細い。
本種は幼虫で越冬する。
↑広島産♂(2013/9)
ついでなので、ホタルガ亜科を列記する。
↑サツマニシキ奄美・沖縄本島亜種(2013 沖縄本島)
↑オキナワルリチラシ八重山亜種(2010 西表島)
↑オキナワルリチラシ沖縄本島亜種 幼虫(2013 沖縄本島)
↑ホタルガ(2014 神奈川)
↑ホタルガ幼虫(2013 神奈川)
↑シロシタホタルガ(2011 山梨)
↑シロシタホタルガ幼虫(2011 長野)
↑クロツバメ沖縄本島亜種(2013 沖縄)
↑ルリハダホソクロバ交尾(2013 山梨)
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