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一寸の虫にも五分の魂

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ゴイシシジミ ・ アカボシゴマダラ

関東圏は今春は積雪がなかった為か、 昆虫達の出現は早目に推移している。

関東まで入梅したが空梅雨傾向との声もある。
沖縄は早くも梅雨明けとか。さてこれからどうなることやら。

人間にとってじめじめは不快だが、虫達には乾燥より梅雨時が快適らしく、ゼフィルスをはじめ6月頃現れる虫も多い。
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◆ゴイシシジミ(5月 神奈川)
北海道から九州に分布。今年は早目に出会えた。
何枚撮っても同じポーズになりがちだが、会えると嬉しい蝶だ。
ゴイシの名は見た通り、翅裏の斑紋から「碁石」となったのは想像に難くない。

幼虫はササにつくアブラムシを喰うので、鱗翅目としては珍しく肉食ということになる。
成虫はそのアブラムシが出す甘露を舐める。親子共々同じアブラムシに依存する。
その分、棲息地は移ろいがちで、昨年までいた棲息地で今年も会えるとは限らない。

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◆アカボシゴマダラ春型(5月 神奈川)
日本在来種は奄美諸島のみに生息し、白化はしない。
本州で会える種は人為放蝶された大陸産であり、春型は白化する。
食樹の重なるゴマダラチョウ等の在来種への影響が心配だが、既に手遅れなほど拡散している。
この大陸産の拡散が、奄美諸島まで達しないことを祈るばかりだ。

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↑夏型(2014年7月 神奈川)


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by issun_no_mushi | 2015-06-17 21:41 | 鱗翅目・蝶