6月は梅雨の季節だが、ゼフィルスだけでなく、カブト、クワガタ、各種の蝶達など様々な虫達が姿を現す。
小型のアゲハの様なアゲハモドキもこの時期に1化目が現れる。
改めて辞書で「モドキ」を引くと「擬」と書き、「そのものに似て非なるもの」という意味だそうだ。
「~ダマシ」、「ニセ~」等と同じ様に生物の和名によく使われる。
中にはこんな奴等もいる。
元のモデルが何だか判らないもの : クダマキモドキ (クダマキとはクツワムシのこと)
モドキを省略しても同じ種をさすもの : ナナフシモドキ (=ナナフシ)
■アゲハモドキ(2007/6神奈川県)
前週にワクドツキジグモに遭遇したフィールドで、2週続いてアゲハモドキ
に出会えた。蝶の様だが、こう見えてもアゲハモドキ科の蛾の仲間。
一説によると、毒を持つジャコウアゲハ♂に擬態しているという。
↑ジャコウアゲハ♂(八重山亜種)
この種は毒成分をもつウマノスズクサを食草とする為、鳥に襲われ難いという。
大きさは倍近く違うが、胴体側面の赤ラインといい、たしかに似ていなくも無い。
■ウラナミアカシジミ(2007/6神奈川県)
公園の片隅に今年も集団発生していた。今年は少し遅めの出に感じる。
平地ゼフィルスもそろそろ終わりの時期か。
↑後翅の偽の触角(尾状突起)と目玉模様が役に立った様子の個体もいた。
「相模国の自然スケッチ」ホームページ
http://www.geocities.jp/issun_no_mushi/