昆虫の和名に、~モドキ、~ダマシ、ニセ~等といった表現がある。
「~に似て非なるもの」といったニュアンスで使われているが、「~」より格下扱いされている様な雰囲気が否めない。
後から遅れて発見・認識された種の方が、モドキ等と命名されることが多い。
従って、モドキ等の種の方が比較的個体数が少ないケースが多い様だ。
■クロヒカゲモドキ(2008/7山梨県)
クロヒカゲとよく似ているが、前翅裏の蛇の目の斑紋等が異なる。
翅先の3つ並んだの蛇の目が、下に行くほど大きくなるのが特徴。
(クロヒカゲやナミヒカゲの場合、下にいくほど小さくなる)
分布域は狭く、本州・九州・四国の一部に限られる。
■ナミヒカゲ(左)・クロヒカゲ(右)(2008/6山梨県)
ナミヒカゲは別名ヒカゲチョウとも呼ぶ。
濃淡には個体差がある為クロヒカゲと極めて似ている。
ナミヒカゲとクロヒカゲの見分方は
「似た蝶の区別」参照。
<<蝶のモドキ達>>
↑タテハモドキ
↑アオタテハモドキ
↑コヒョウモンモドキ
↑アゲハモドキ
これは蝶ではなく蛾の仲間。アゲハより2周りは小さい。
↑モンシロモドキ
これも蝶ではなく蛾の仲間。昼間飛んでいると、シロチョウ科の蝶の様に見える。