一寸の虫にも五分の魂

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クロウスタビガ

クロウスタビガは毎秋、山梨県で観察してきたが、今年は川北さんと埼玉産を確認してきた。
クロウスタビガは中秋の短い期間に姿を見せる野蚕(ヤママユガ科)の大型蛾。
和名の通り、ウスタビガを黒くした様な外見を持つ。他の野蚕と異なり柑橘系喰い。
関東甲信では高地に産する為、出会いが少ない。
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◆クロウスタビガ♂(埼玉10月)
外見ではほとんど性差がないが、触角が異なる。

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↑山梨産♂(10月)

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◆クロウスタビガ♀(埼玉10月)
今回初めて♀に出会うことができた。

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↑♀の眼状紋。鱗粉がなく、透けているのが判る。

→クロウスタビガ2010
→クロウスタビガ2009
→クロウスタビガ2008
→クロウスタビガ2007
→クロウスタビガ2006

→野蚕図鑑

→ホームページ
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by issun_no_mushi | 2011-10-26 22:17 | 鱗翅目・蛾・野蚕

カマキリ

近場を散策すると、あちこちでハラビロカマキリの成虫♀に出会った。
同種の卵嚢も複数見かけた。
オオカマキリにも数頭出会ったが、少し小ぶりの個体が多く、まだ同種の卵嚢は見かけない。

カマキリは昆虫界の食物連鎖の頂点に位置するので、その数が自然の濃さのバロメータになる。
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◆ハラビロカマキリ♀(神奈川10月)
前翅の白点斑が特徴だが体型から同定は容易。
稀に茶色型が出現するが大半は緑型。

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↑茶色型(神奈川8月)自分の保護色が有効な場所を理解している様だ。

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◆オオカマキリ♀(神奈川10月)
画像の様な茶色型と緑型がいる。
外見はチョウセンカマキリとそっくりだが後翅が紫色なことで区別できる。

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↑オオカマキリの後翅は濃紫色。

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↑チョウセンカマキリとその卵嚢(東京10月)後翅は透明。

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↑コカマキリ(神奈川10月)

→カマキリ卵

→ホームページ
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by issun_no_mushi | 2011-10-23 00:03 | 網翅目(カマキリ)

ヒメアカネ・マユタテアカネ

しばらく鱗翅目が続いているので、久々蜻蛉目を。
トンボも見かけると撮っていないわけではないが、特定の種を狙って遠征することはほとんど無い。
トンボは肉食で、下がらずに前進する象徴から、縁起をかつぐ武士社会で「勝虫」として好まれ、兜の前立て等に蜻蛉のデザインを用いていた。
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◆ヒメアカネ♂(東京10月)
東京産は初めて出会った。他のアカネより小さい。
胸部側面は斑紋が無く、マユタテアカネに似る。
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◆マユタテアカネ♂(同上)
眼間の黒い斑紋を眉に見立たのが和名の由来。
尾端が反るのが特徴。ガガンボを捕食していた。

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↑マユタテアカネ♀(神奈川8月)翅端に黒斑のあるものもいる。

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↑ナツアカネ♂(神奈川10月)♂は全身真っ赤になる。

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↑アキアカネ♂(神奈川9月)

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↑ミヤマアカネ♀(神奈川8月)翅の半ばに黒斑があるのが特徴。

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↑リスアカネ♀(静岡9月)ノシメトンボに似るが胸横の斑紋が微妙に異なる。

→ホームページ
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by issun_no_mushi | 2011-10-12 22:34 | 蜻蛉目(トンボ)

ヒメヤママユ・クスサン

前線が通過する度に涼しくなり、鳴く虫もセミ(半翅目)から直翅目にバトンタッチしつつある。

蝶の大物と言えばアゲハチョウ科だが、蛾の大物はヤママユガ科。
カイコ科に近い仲間で、カイコ同様に繭を利用してきたことから野蚕とも呼ぶ。
ちなみに、皇居でも天蚕(ヤママユ)を養蚕されています。
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◆ヒメヤママユ♂(山梨9月)
ヤママユやクスサン等と比べ、ひと回り小さいが、色彩はやや派手系。
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↑ヒメヤママユ黒化型♂♀(埼玉10月)首周りの毛が黒く、翅の斑紋も濃くなる。
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↑ヒメヤママユ黒化型♀(埼玉10月)

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↑ヒメヤママユの発生ピーク(埼玉10月)


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◆クスサン♀(同上)
前翅を下げて止まっている時に驚かせると、後翅の眼状紋を見せて威嚇する。

クスノキは樟脳の材料にもなるが、アオスジアゲハやクスサン(楠蚕)等、その葉を食べる連中もいる。

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↑クスサン交尾(同上)灰色の方が♂

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↑ヒメヤママユ♂とクスサン♀(同上)

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↑ヤママユ(同上)

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↑ヤママユ(中)とクスサン(上♀、下♂)(同上)

→野蚕図鑑

→ホームページ
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by issun_no_mushi | 2011-10-06 21:00 | 鱗翅目・蛾・野蚕