一寸の虫にも五分の魂

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ミノウスバ

今年は気温が高めで、秋の蛾の出現が遅れ気味と思ったが・・・
結果的に若干の遅れはあったものの、ほぼ例年通りの模様。

ミノウスバも先週まで見られなかったが、一気に出現してきた。
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◆ミノウスバ♂(11月埼玉)
北海道から九州まで分布する。食餌はニシキギ科。年1化。昼行性。
♂は♀を探して食樹付近を飛び回る。飛んでいると蜂に似ている。
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◆ミノウスバ♀産卵(同上)
食樹のマサキに産卵する♀。卵は尾毛でおおわれている。
♀は♂より色が薄く、あまり飛び回らない。
周辺に他の食樹が無い場合、同じ食樹で累代している可能性が高いが問題はないのだろうか。


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# by issun_no_mushi | 2016-11-06 14:43 | 鱗翅目・蛾

ヤマトシジミ

平日はよく晴れるのに、週末毎に天候が悪く、今年は秋のフィールドワークはほぼ無し。
自然相手なので仕方がないが、こう連続するとモチベーションが下がる。

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◆ヤマトシジミ♀寒冷型(10月神奈川)
関東圏では超がつく普通種で、我猫額庭にも棲息している。もう寒冷型が出てきた。

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↑同日同地で会った通常の♀
 鳥などの天敵についばまれた跡(ビークマーク)付き。危機を逃げ切ったラッキーな個体。

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↑♂

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◆ヤマトシジミ求愛(同上)
秋も深くなり、♂達は求愛に必死だが、♀はつれなく、不成立だった。


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# by issun_no_mushi | 2016-11-03 21:49 | 鱗翅目・蝶

エントモファガ・グリリ

昆虫病原糸状菌(エントモファガ・グリリ)に侵されたバッタの死骸を見かけるのは夏から秋が多い。

この菌はバッタ類に寄生し、寄生されたホストが死ぬ前に、高い所に登らせて、胞子を出来るだけ遠くに飛ばそうとすると言われている。

ショウリョウバッタやナキイナゴ、フキバッタ類のホスト例をよく見かけるが、これまでトノサマバッタやツチイナゴ、イナゴ類、オンブバッタのホスト例は見たことがない。
偶然だろうか?
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◆ナキイナゴ♂ホスト(7月 山梨)
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◆ショウリョウバッタ♂ホスト(8月 神奈川)
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↑ショウリョウバッタ幼虫(2015年 神奈川)
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↑ショウリョウバッタ♀のホスト群(2016年 神奈川)

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↑おそらくオオカマキリ幼虫(2013年 神奈川)


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# by issun_no_mushi | 2016-10-26 23:39 | 直翅目(バッタ)

チャバネセセリ・イチモンジセセリ

週末毎の悪天候で、1ヶ月ほどフィールドに出ない内にもう10月。

既にキマダラセセリダイミョウセセリは姿を消し、イチモンジセセリやチャバネセセリばかり目に付く様になった。
セセリチョウに会えるのもあとわずかの期間。

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◆チャバネセセリ交尾(10月 神奈川)
成虫は東北まで飛翔するが、越冬可能なのは関東以南。幼虫で越冬する。
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↑チャバネセセリ
地味で普通種だが好きな種。
似た種に沖縄のトガリチャバネセセリや、ユウレイセセリがいる。
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↑トガリチャバネセセリ
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↑ユウレイセセリ

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◆イチモンジセセリ(10月 神奈川)
地肌の緑が目立つ。
成虫は北海道南部まで飛翔するが、越冬可能なのは関東以南。幼虫で越冬する。
超普通種で、昔は群れて移動したそうだが、今では農薬等の影響で群れを見ることはなくなったという。
一度見てみたかったものだ。

似た種にオオチャバネセセリや、沖縄のヒメイチモンジセセリがいる。
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↑ヒメイチモンジセセリ


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# by issun_no_mushi | 2016-10-16 02:49 | 鱗翅目・蝶

ショウリョウバッタモドキ♂・イナゴモドキ♂

「もどき(擬)」という表現は、生物の和名に用いる場合、「似た種」の意味。
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◆ショウリョウバッタモドキ♂(9月神奈川)
ショウリョウバッタモドキとは、ショウリョウバッタに似た種の意味。
本州から八重山まで分布。ショウリョウバッタよりスマート。

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↑ショウリョウバッタ♂

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◆イナゴモドキ♂(7月山梨)
イナゴモドキとは、イナゴに似た種という意味。
北海道から九州に分布。本州では高地の高原で見かける。
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↑交尾
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↑羽化

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↑ハネナガイナゴ

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↑クルマバッタモドキ

→ショウリョウバッタモドキ・クルマバッタモドキ


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# by issun_no_mushi | 2016-10-12 21:58 | 直翅目(バッタ)

クロコノマチョウ

クロコノマチョウは本来南方種だが、徐々に北上している。
関東では定着して等しい地味で大きなタテハチョウ科。
前翅表の先端縁近くに小さなオレンジ色の斑紋がある。

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◆クロコノマチョウ幼虫(9月 神奈川)
食餌はジュズダマ、ススキ等のイネ科。黒い頭部と耳の様な角がユーモラス。
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↑このススキひと株に6頭の幼虫がいた。
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↑ジュズダマ

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◆クロコノマチョウ夏型(7月 神奈川)
関東~奄美まで分布。徐々に北上傾向。関東では夏~秋に羽化し成虫越冬する。



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# by issun_no_mushi | 2016-10-01 16:35 | 鱗翅目・蝶

ゴイシシジミ・ウラナミシジミ

9月下旬に入ったが、今年は台風や長雨の影響で、週末は残暑よりも悪天候が多い。
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◆ゴイシシジミ(8月 神奈川)
北海道から九州に分布。幼虫は肉食で、タケ・ササにつくアブラムシを喰う。
その生態から、毎年同じ場所に産するとは限らないが、このポイントでは3年続けて確認できている。
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◆ウラナミシジミ(9月 神奈川) 上から♀、♀、♂、交尾
秋になると出会う機会が増える蝶。食餌はマメ科。
本種は本来南方種で、本州で越冬可能なのは関東以南の太平洋岸に限られる。
夏から秋に向かって拡散し、北海道南部や本州中部高地にまで飛翔するが、結局越冬できず死滅を繰り返す。

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↑ヤマトシジミ交尾(9月 神奈川) 右が♀

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↑ツバメシジミ産卵中の♀(8月末 神奈川)

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↑ルリシジミ(9月 神奈川)

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↑ベニシジミ(9月 神奈川)


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# by issun_no_mushi | 2016-09-25 15:17 | 鱗翅目・蝶

ギンイチモンジセセリ・オオチャバネセセリ

秋になるとセセリチョウの仲間が目立つ様になる。
特に多数派のイチモンジセセリは、昔は群れで移動したそうだ。
しかし農薬等の影響か、今はそれは見られない。一度見てみたかった。
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◆ギンイチモンジセセリ3化(9月 神奈川)
北海道から九州に分布。食餌はイネ科。当地では年3化する。最近産地が減少傾向にある。
第1化に比べて、白線が目立たない。

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◆オオチャバネセセリ(9月 神奈川)
北海道から九州に分布。食餌はイネ科。年2化と思われる。県内では少ない。

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↑イチモンジセセリ(9月 神奈川)
3枚目は触角の手入れをしているシーン。しぐさが可愛い(笑)

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↑チャバネセセリ(9月 神奈川)

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↑キマダラセセリ(9月 神奈川)

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↑ダイミョウセセリ(9月 神奈川)


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# by issun_no_mushi | 2016-09-17 21:22 | 鱗翅目・蝶

キカマキリモドキ・マルバネシリアゲ

都市部では、温暖化による影響で僅かながら種の変化を感じるものの、全体的に見かける種は限定的、かつ固定化している。
一方、草原が残されている高地では、まだ多くの種に出会える。
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◆キカマキリモドキ(7月 山梨)
カマキリモドキ科。よく灯火で見かける。この個体は草原のススキの葉裏にいた。

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◆マルバネシリアゲ♀(7月 山梨)
シリアゲムシ科。高地の草原で会った。ヤマトシリアゲに似るが、斑紋が異なる。

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↑ヤマトシリアゲ夏型♂(8月 神奈川)
春型は黒いが、夏型は飴色になる。一時期は別種(ベッコウシリアゲ)と思われていたという。
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↑ヤマトシリアゲ夏型♀(9月 神奈川)


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# by issun_no_mushi | 2016-09-11 20:14 | その他

アカセセリ・ムモンアカシジミ

ようやく8月の虫に辿りついたが、まだまだ月遅れ。

在来蝶にはほぼ出会えたので、最近は交通費への散財を抑制して、県内フィールドを散策している。
しかし、たまにはETCを使い、県内では会えないセセリチョウに会いに軽く遠征したくなる。
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◆アカセセリ(8月 長野)
本州中部高地に棲息。
食餌はカヤツリグサ科のヒカゲスゲ等。
「アカ」というほど赤い訳ではなく、特に赤い紋もない。
茶系の多いセセリチョウの中では橙色に近いかもしれない。

蝶の分布は、一般に食餌となる植物の分布で推定できる場合が多い。
とすれば、イネ科やカヤツリグサ科を食餌とするセセリチョウの仲間は、どこの草地でも棲息できそうに思える。
しかし、幼虫の成育条件の故か、実際には生息域がかなり限られる種が多い。

本種はもともと生息範囲が限定的だが、年々出会える数が減っている。
蛾やセセリチョウ科は、他の美麗蝶に比べて保護種に制定され難く感じているので、手遅れにならないか心配だ。

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◆ムモンアカシジミ(8月 長野)
北海道から本州中部高地に分布。
食餌はブナ科。
ゼフィルスでは最も遅く出現する。
アカシジミと比べて、翅の表側縁に黒紋がないことからつけられた和名と思われる。

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↑アカセセリのいる様な標高の草地では、ヒメシジミが普通種。

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↑求愛に必死のヒメシジミ♂が、ベニシジミにまでアタックしていた。


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# by issun_no_mushi | 2016-09-04 08:57 | 鱗翅目・蝶