前線が通過する度に涼しくなり、鳴く虫もセミ(半翅目)から直翅目にバトンタッチしつつある。
蝶の大物と言えばアゲハチョウ科だが、蛾の大物はヤママユガ科。
カイコ科に近い仲間で、カイコ同様に繭を利用してきたことから
野蚕とも呼ぶ。
ちなみに、皇居でも天蚕(ヤママユ)を養蚕されています。
◆ヒメヤママユ♂(山梨9月)
ヤママユやクスサン等と比べ、ひと回り小さいが、色彩はやや派手系。
↑ヒメヤママユ黒化型♂♀(埼玉10月)首周りの毛が黒く、翅の斑紋も濃くなる。
↑ヒメヤママユ黒化型♀(埼玉10月)
↑ヒメヤママユの発生ピーク(埼玉10月)
◆クスサン♀(同上)
前翅を下げて止まっている時に驚かせると、後翅の眼状紋を見せて威嚇する。
クスノキは樟脳の材料にもなるが、
アオスジアゲハやクスサン(楠蚕)等、その葉を食べる連中もいる。
↑クスサン交尾(同上)灰色の方が♂
↑ヒメヤママユ♂とクスサン♀(同上)
↑ヤママユ(同上)
↑ヤママユ(中)とクスサン(上♀、下♂)(同上)
→野蚕図鑑
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