フユシャクは冬に羽化して短い成虫期間を終える。
一方で、秋に羽化し、そのまま成虫で越冬して春を迎える蛾の種類は意外と多い。
例えば成虫越冬する種類にはキノカワガやアケビコノハ等の擬態名人も含まれる。
◆キノカワガ(2009/1 埼玉)
かつてはヤガ科だったが、今ではコブガ科に分類されている。
樹皮に擬態する蛾は多いが、この種類はその能力を和名として命名されるほどのルックスをもつ。
幼虫はカキ(柿)の葉を食い、本州以南に分布する。
前翅の色や斑紋は様々で個体差が大きい。
↑背景が同色系なら擬態効果が高い。
↑背景が同色ではないと簡単に見つかる。
2頭写っているが、この樹には4頭いた。
↑柿の葉についたキノカワガの繭
↑(参考)アケビコノハ
蛾の中では横綱級?の擬態名人。成虫越冬する。
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