蝶などは暖かいエリアから徐々に出現する傾向にあるが、
フユシャクは逆に気温が低いエリアから、徐々に出現する傾向にある。北方から南方、もしくは、高所から平地という順で。
イチモジフユナミシャクの様に、平地にも山地にも棲息する種の場合は、山地で先に出現し、数週間遅れて平地で出現する。
従って、早く会いたければ高所に行けばチャンスがあるし、時期を逸した場合は、標高を下げるか、緯度を下げれば、出会うチャンスは残っている。
常々思うが、まさに標高や緯度はタイムマシンだ。
◆クロスジフユエダシャク♂(神奈川12月)
日本全国に分布する平地性の普通種フユシャク。11月頃発生する。♂は昼に飛び回る。
↑クロスジフユエダシャク♀(神奈川12月)
◆イチモジフユナミシャク交尾(埼玉12月中旬)
日本全国に分布する。普通種のフユシャク。山地では11月頃、平地では12月頃に出現する。
このカップルは、危ないことに、ヨコヅナサシガメ5齢幼体の越冬群の間際で交尾していた。
この昼はそこそこ暖かかった為、ヨコヅナサシガメ幼体は活動していたが、夜は寒さで動く気配もない。
フユシャクはそれを承知だったのだろうか。
↑イチモジフユナミシャク♂(山梨11月下旬)
↑イチモジフユナミシャク♂(山梨12月上旬)
↑イチモジフユナミシャク♀(埼玉2012/1月)
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