今冬は寒いと言われていたが、3月に入って急に気温が上がり25度超えの夏日も記録。
ミヤマセセリやビロードツリアブ等のスプリングエフェメラル(Spring Ephemeral:春の儚い命の意)が3月中旬には現われた。
一方、
フユシャクは今季28種を確認することができ、今季中に狙い得るのは春型の山地種2種を残すのみとなった。
春型山地種のフユシャクは気温の推移次第で出現時期が1ヶ月もずれることがあるので、今年の出会いは難しそうだ。
◆フチグロトゲエダシャク(Nyssiodes lefuarius)♂(3月 埼玉)
「フユ」が付かないがエダシャク亜科のフユシャク。昼行性で灯火には来ない。
全国に分布し、主に草本を食餌とする。
♀には翅はない。
昼行性で早春に出る為か、フユシャクの中では本種だけが異様に注目され、ポイントによっては採集圧等で姿を見なくなった。
◆ミヤマセセリ(Erynnis montanus montanus)♂(3月 神奈川)
セセリチョウ科のスプリングエフェメラル。年1化で早春に現れる。食餌はブナ科。
蝶としては地味だが、セセリチョウ科の中では派手な方かもしれない。
♀は更に派手。
この個体は、誰にでも突っかかるテングチョウ達を上手に撒いていた。
セセリチョウ・フェチの私にとってこの種に会えると春が来たと実感できる。
↑♀(4月 山梨)
↑♀(4月 神奈川)
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