9月に入って台風上陸が続いている。
台風自体は季節がら止むを得ないが、雨による土砂崩れや鉄砲水等の危険性もある。
被害が出ないことを祈ります。
か弱く見える虫達が、台風の暴風雨の中を生き延びる生命力にはただ驚くばかりだ。
◆エビガラスズメ(9月 山梨)スズメガ科 Agrius convolvuli
翅を閉じている時は地味な蛾だが、威嚇の為に翅を開くと海老を連想する派手な腹部が見える。
北海道から八重山まで日本全土に分布。幼虫は主にサツマイモやヒルガオ等のヒルガオ科を食す。
複眼が大きいことといい、腹部の縞といい、胸部の仮面の輪郭状の斑紋といい、
メンガタスズメを連想する。
エビガラスズメはスズメガ科の中でも口吻が特に長く、100mm以上あり、ヨルガオの様に花弁の開口部から蜜腺までが長い花でも吸蜜できる様だ。蛹も口吻が長い特徴的な形状をしている。
東アフリカ産のキサントパンスズメガの口吻は長さが200mm以上あり、ダーウィンがマダガスカル島特有のラン(アングラエクム・セスクイペダレ)の花の長い構造からその蛾の存在を予言したとか。
↑エビガラスズメ幼虫(2002年 神奈川)
◆ホシホウジャク(9月 山梨)Macroglossum pyrrhosticta
全国的に普通に見られるホウジャクの仲間。忙しそうに花から花に飛び回る。
北海道から八重山まで日本全土に分布。幼虫はヘクソカズラ等のアカネ科を食す。
↑ホシホウジャク(9月 神奈川)20130922追加
↑ホシホウジャク幼虫(2005年 神奈川)
今夏会ったスズメガ科を。
↑ギンボシスズメ(6月 沖縄)Parum colligata、クワ科、日本全国
↑フリッツェホウジャク(6月 沖縄)Macroglossum fritzei、食餌不明、本州~八重山
沖縄・八重山では灯火に普通に来る。本土で見たことはない。いまだに食餌が不明であることに驚いた。
↑シタベニスズメ幼虫(6月 沖縄)Theretra alecto alecto、ブドウ科、奄美以南
成虫は未見
↑セスジスズメ幼虫(6月 沖縄)Theretra oldenlandiae oldenlandiae、ブドウ科・サトイモ科等、日本全国
↑同成虫(2012年 神奈川)
↑モモスズメ(6月 神奈川)Marumba gaschkewitschii echephron、バラ科等、北海道~九州
↑モモスズメ幼虫(2003年 神奈川)
↑クチバスズメ(8月 長野)Marumba sperchius sperchius、ブナ科等、北海道~沖縄
↑ウンモンスズメ(7月 静岡)Callambulyx tatarinovii gabyae、ニレ科、本州~九州
↑サザナミスズメ(7月 静岡)Dolbina tancrei、モクセイ科、北海道~九州等
↑トビイロスズメ(7月 静岡)Clanis bilineata tsingtauica、マメ科、日本全国
↑トビロスズメ幼虫(2008年 山梨)
番外:
↑ギンモンスズメモドキ(7月 静岡)、Tarsolepis japonica japonica、カエデ科、本州~九州
スズメガ科ではなくシャチホコガ科
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オオシモフリスズメ2013
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オオシモフリスズメ2012
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スズメガ
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