鞘翅目(甲虫目)は暖地でも周年、野外で見られる種は多くはない。
その点では一見ひ弱な鱗翅目の方が寒さには強い様だ。
しかし、甲虫にも寒さに強い種もいる。
◆ミヤマクワガタ(Lucanus maculifemoratus)♂(10月 埼玉)
クワガタムシ科。北海道から九州まで分布。
気温5℃の1000mの高地で灯火にいた。本種は山地性で10月頃まで活動する様だ。
オオクワガタ、ヒメオオクワガタ、コクワガタ、ヒラタクワガタ、スジクワガタは成虫越冬するが、
本種やノコギリクワガタ、アカアシクワガタ、ネブトクワガタは成虫越冬しないとか。
◆ヒメツチハンミョウ(Meloe coarctatus)♀(10月 山梨)
ツチハンミョウ科。本州から九州に分布。
青メタリックが美しいが、毒成分カンタリジンを分泌する。
翅自体も小さいが、後翅が退化していて飛べない。晩秋や早春によく見かける。
ツチハンミョウの幼虫の過酷な生き様は「ファーブル昆虫記」に詳しいので、是非一読をお奨めする。
↑同日会った♂ ♂は触角に特徴がある。
↑ハンミョウ(Cicindela japonica) (9月 神奈川)
ハンミョウ科。和名を漢字で書くと「斑猫」。
斑模様があり、獲物を襲う姿が猫を連想することからついたらしい。
ちなみに、漢方のハンミョウは、ハンミョウ科ではなくツチハンミョウ科。
体内に持つ毒成分が薬効をもつのだろう。
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