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一寸の虫にも五分の魂

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2015 フユシャク初め

2015年初めのフユシャク探索は静岡。
川北さんの快気祝いを兼ねて、蛾LOVEさん、久々参加の真神ゆさんに加え、上京中のDodo-boyさんも急遽参加と、なかなか集まれない濃い面々(笑)

産地の環境悪化と、予報を裏切らない強風に嘆きながらも、久々ターゲットに会うことができた。
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◆シュゼンジフユシャク♂(1月 静岡)
静岡の地域限定種。1月に発生。低地にも分布。確認されている食餌はバラ科ソメイヨシノ。
外横線が前縁付近で曲がる個体が多い。
強風で今回もペアに会えずに終わった。
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◆フタスジフユシャク♀(11月 長野)
北海道から九州に分布。関東以西では山地性。11月頃。食餌はバラ科、カエデ科。
神奈川の低山では元旦に確認したこともある。蛾LOVEさんも同様に12月下旬に確認したそうなので遇産ではなさそう。

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↑過去画像から交尾


「種」の区分は、必ずしも機械的かつデジタルなものではない様で・・・
外見の違い、食餌の違い、生活環境の違い、生態の違いなどを論拠とした、人間の判断に基づくアナログな面があるのが実情の様だ。

キタキチョウ/ミナミキチョウ(=キチョウ)の分離や、エピラクナ問題等も、微妙な種分別と思う。

そもそも生物は、少しずつではあるが日々進化を続けている訳で、突然変異でもない限り、異なる進化の枝道を選んだ種同士をどの段階で別な「種」と判断するか難しい。

DNAなら一見、機械的かつデジタルに結論が出そうだが・・・
DNAの部分的な違いはデジタルに判断できても、DNAの違いの度合いがどの程度なら別「種」とするかという判断には結局アナログな面がある。

個人的に最も納得できるのは、交尾により子が正常に生まれるか否かを確認することだが・・・
ラバ/ケッテイ(馬xロバ)や、ライガー/タイゴン(ライオンxトラ)が子孫をつくれない様に、1代(F1)だけの確認では不十分であり、累々と子孫が生まれるかを確認する必要がある為、なかなか実証が難しい様だ。

オサムシやフキバッタは飛べない種が大半ゆえに、川などで仕切られた地域毎に別種が生じるのは判り易い。
一方で、♀が飛べないゆえに拡散が制限されていると思われていたフユシャクやミノガの仲間は、孵化して間もない幼虫時代にバルーニング(糸を凧の様に使い)で意外と拡散しているらしい。

シュゼンジフユシャクがフタスジフユシャクの近縁であろうことは、その外見からも想像に難くないが、DNAの差はどの程度なのか、交配は可能なのか、2代(F2)以降も繁殖できるのか・・・今後の解明が楽しみだ。


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by issun_no_mushi | 2015-02-04 21:44 | 鱗翅目・蛾・冬尺