今冬は暖冬傾向という。
たしかに虫を観察していると冬の始まりが緩やかだった気もする。
しかし、暖冬になると春先に大雪になりがちなので、あまり嬉しくない。
冬でも、晴れた日に散策していると、陽だまりで日光浴する蝶を見かける。
彼らは一見弱々しく見えるが、成虫越冬する。
蝶は、その大きな翅が熱吸収のソーラーパネルになる反面、ラジエーター(放熱器)にもなるので、体温を奪われそうに見える。 しかし、意外と寒さに強い種が多い。
これから本格的に寒くなる。無事な越冬を祈る。
◆ムラサキシジミ♀(12月 神奈川)
東北を除く本州~沖縄に分布。ブナ科。成虫で越冬する。
◆キタキチョウ(12月 神奈川)
本州~沖縄に分布。マメ科。成虫で越冬する。
↑ウラギンシジミ♀(11月 神奈川)
本種も成虫越冬。本州~沖縄。クズ、フジ等のマメ科。
↑クロコノマチョウ(11月 神奈川)
本種も成虫越冬。関東~九州。ジュズダマ等のイネ科。
以下は成虫越冬する種ではないが、今年は遅くまで見られた。
↑ヤマトシジミ(12月 神奈川)
幼虫越冬。カタバミ。本州~沖縄。
↑ベニシジミ(11月末 神奈川)
幼虫越冬。ギシギシ、スイバなど。北海道~九州。
↑ツマグロヒョウモン♀(11月末 神奈川)
主に幼虫越冬。スミレ類。本州~沖縄。
↑アキアカネ♂(12月 神奈川)
卵越冬。北海道~九州。観察地では今回の12/12が私的最遅記録。
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