ツチイナゴは直翅目(バッタ目)バッタ亜科ツチイナゴ属。
日本のバッタ亜科の中では、 成虫で越冬する唯一の種。
夏には緑色が基本の幼虫も、秋には茶色の成虫に羽化する。
◆ツチイナゴ(11月 神奈川)
本州~南西諸島に分布。成虫は茶系。秋までに羽化し、そのまま越冬する。
◆ツチイナゴ幼虫(9月 神奈川)
幼虫の時期は、棲息地の緑に擬態する為か、大半の幼虫は緑色型。
↑茶系の幼虫(同上)
茶色の幼虫は多くはない。体色が途中で変わるとは思えない。茶色の幼虫になる決め手はなんだろう。
↑脱皮殻(8月 神奈川)
眼の下の涙状の模様で識別は容易。
↑産卵する母バッタ(神奈川 2009年4月下旬)
大半のバッタ類は卵で越冬するが、ツチバッタは成虫で越冬し、春に産卵する。
↑自宅庭で越冬中の個体(神奈川 2002年12月下旬)
どこから来たのか、緑地から離れた自宅の猫額庭で越冬中の個体を見かけた。小春日和で日光浴していた。
無事な越冬を祈ったが、残念ながら春に死骸で見つかった。昆虫にとって越冬は命がけだ。
↑タイワンツチイナゴ(上は沖縄産 2013年、下は与那国産 2012年)
外見はツチイナゴに似ているがずっと大型。足元から飛ぶと小鳥かと思う。
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