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一寸の虫にも五分の魂

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Alsophilaの里

昨年末、山地性であるはずのユキムカエフユシャク(Alsophila inouei)平地にも棲息しているのを確認したのは、川北さん地元の埼玉のポイントだった。
今回、時期こそ違えども、同ポイントに同じくAlsophila属であるクロバネフユシャク(Alsophila foedata)シロオビフユシャク(Alsophila japonensis)も棲息していることを確認することができた。

Alsophila属は日本に4種知られているが、その内のサクフウフユシャク(Alsophila yanagitai)は九州にしか棲息していない。
残る3種は本州で会うことができるが、シロオビフユシャクは山地から平地まで棲息するものの、クロバネフユシャクは平地性、ユキムカエフユシャクは山地牲とされており、3種が同一ポイントに棲息しているのは、もしかしたら、地球上でここだけかもしれない。
地味ながら、貴重な事実を確認することができた。フユシャクと言えど、まだまだ奥が深い。

またまたお付合い頂いた川北さん父子に感謝致します。
蛾LOVEさん、学会報告?よろしく。
真神ゆさん大変お疲れ様でした。
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◆シロオビフユシャク♂とクロバネフユシャク♂(埼玉県平地1月中旬)
シロオビフユシャク(左)は日本全国の山地から平地まで棲息している。
やや小型のクロバネフユシャク(右)は本州の平地に棲息している。

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↑シロオビフユシャク♂(埼玉県平地1月中旬)

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↑シロオビフユシャク♂(山梨県高地11月中旬)

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↑クロバネフユシャク♂(埼玉県平地1月中旬)

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↑クロバネフユシャク♂(神奈川県平地1月中旬)

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◆ユキムカエフユシャク♂(埼玉県12月中旬)
ユキムカエフユシャクは山地性とされており、北海道から中部までの東日本に棲息している。
最近までシロオビフユシャクと混同されていた。
埼玉のこのポイントでは、なぜか平地に棲息していることが知られている。
他県の平地のハンノキ林も探索してみる価値があるかもしれない。

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↑この日の副産物シロフフユエダシャク♂(埼玉県平地1月中旬)
超普通種だが今冬初の埼玉産。

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↑ウスバフユシャク♂も何頭か出ていた(埼玉県平地1月中旬)


→フユシャク図鑑


→ホームページ
by issun_no_mushi | 2010-01-27 21:44 | 鱗翅目・蛾・冬尺

新春フユシャク祭り

蛾LOVEさん真神ゆさんらと、神奈川県下でフユシャク探索初めを行い、8種類を確認した。
・フユシャク亜科
 ウスバフユシャク♂♀交尾、ウスモンフユシャク♂♀交尾、クロテンフユシャク♂、シロオビフユシャク♀、クロバネフユシャク♂♀
・エダシャク亜科
 チャバネフユエダシャク♂、シロフフユエダシャク♂
・ナミシャク亜科
 コナミフユナミシャク♂♀交尾

同一日に同一ポイントで、8種類ものフユシャクに出会ったのは初経験。
平地性の普通種ばかりながら、まさにフユシャク祭り状態だった。
(過去最高記録は、同一日に山梨の2ポイントで10種)

この夜は、地元の自然観察会の方にも偶然出会うことができ、有意義な情報交換ができた。
(この季節に夜の公園で、懐中電灯とカメラを持った人物がいたら、フユシャク探索か不審者くらいだろう)
同ポイントでは上記の8種以外に、6種(ホソウスバフユシャク、クロスジフユエダシャク、ヒロバフユエダシャク、シモフリトゲエダシャク、クロオビフユナミシャク、オオナミフユナミシャク)、全14種のフユシャクが確認されているそうだが、不思議とイチモジフユナミシャクはいないそうだ。

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◆ウスバフユシャク交尾(神奈川県1月上旬)
ウスバフユシャクの仲間(Inurois)の♀は翅が欠如しており、外見で同定するのは困難。
しかし、交尾中なら♂の翅で判断が容易。
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↑産卵直後の腹部が縮んだウスバフユシャク♀(右が卵塊)
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↑翅全開のウスバフユシャク♂
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↑ウスモンフユシャク交尾
♀単体の外見は、ウスバフユシャクやクロテンフユシャクなどと区別はつかない。
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↑ウスモンフユシャク♂
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↑クロテンフユシャク♂
もう出てきたのという感じ。毎冬最も多く見る種だが、この日はまだ1頭だけだった。
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↑クロバネフユシャク♂
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↑同♀
尾部の毛には黒いものが多く混じる。既に産卵後の腹部が縮んだ個体。
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↑シロオビフユシャク♀
尾部の毛が白い。羽化直後の個体を複数見かけた。この日は♂は見なかった。

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◆コナミフユナミシャク交尾(同上)
コナミフユナミシャクは♀にも小さな翅があり、♀単独でも同定は可能。
この日は同種の♀だけでも10頭ほど見られた。
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↑コナミフユシャク♀
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↑同♂

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↑チャバネフユエダシャク♂
今冬3度目の掲載。まだ居たのという感じだ。
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↑シロフフユエダシャク♂
今冬初めて出会った。毎冬、数多く見る普通種だが、やっぱり初物は嬉しい。
今冬は発生がやや早い。

→フユシャク図鑑

→ホームページ
by issun_no_mushi | 2010-01-20 22:07 | 鱗翅目・蛾・冬尺

越冬中

冬は大半の昆虫は越冬体勢に入っている為、なかなか姿を見ることができない。
それでも、種によって成虫・幼虫・蛹・卵と姿は様々ではあるが、しっかり冬を越している。

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◆ナミテントウ越冬群(神奈川県12月末)
和名の通り普通種。
ナナホシテントウなど他の肉食系テントウムシ同様に成虫越冬。
ナミテントウの斑紋には複数のパターンがあり、遺伝的に継承される。

目がテンの撮影に使われたポイントです。

<ご参考>
くまじろうさんの「斑紋遺伝シミュレーター」

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◆ヤニサシガメ5齢幼虫(同上)
主にスギ等の針葉樹の樹皮で見かける。5齢幼虫で越冬する。
当地では、北上著しいヨコヅナサシガメに比べて明らかに少数派になりつつある。
越冬も1~数頭のことが多く、ヨコヅナサシガメの様に数十頭も固まって見ることはまずない。

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↑ヨコヅナサシガメ5齢幼虫(同上)
これも5齢幼虫で越冬する。

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↑オオカマキリ卵嚢(同上)

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↑チョウセンカマキリの卵嚢(同上)

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↑クヌギカメムシの卵(同上)
クヌギカメムシの仲間は卵で越冬する

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↑スジグロシロチョウ蛹(過去画像から)


→ホームページ
by issun_no_mushi | 2010-01-13 21:52 | 鞘翅目(甲虫)

謹賀新年

明けましておめでとうございます
2010年もよろしくお願い申し上げます


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→ホームページ
by issun_no_mushi | 2010-01-01 23:15 | 鱗翅目・蝶