一寸の虫にも五分の魂

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ニホンセセリモドキ

昼行性の蛾であるニホンセセリモドキを探索しに真神ゆさん蛾LOVEさんと山梨に赴いた。

ニホンセセリモドキは、ミヤマセセリに似ている為に付けられた和名と思われるが、実はミヤマセセリの方がニホンセセリモドキを擬態(この場合はミューラー擬態)しているのではないかと、仲間内で想像している。
なぜなら、ミヤマセセリの幼虫は無毒のブナ科を喰うのに対し、ニホンセセリモドキの幼虫は(毒成分を含むと考えられる)クマツヅラ科を食す為だ。

擬態をするからには、擬態対象であるニホンセセリモドキがそこそこ多い環境があったと思われるが、今では数的に遥かに逆転していて、擬態の意味がなくなってきている様に感じる。
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◆ニホンセセリモドキ♂(山梨3月中旬)
セセリモドキ科の昼行性の蛾。日本固有種。
♂は後肢のヘアペンシルからフェロモンを出して異性を誘う。
夏に羽化するにもかかわらず、成虫はほとんど活動せずに秋・冬を過ごし、翌年の早春に求愛・交尾・産卵を行う。

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↑ヨツボシセセリモドキ(過去画像から。八重山産)

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◆ミヤマセセリ♂(同上)
早春に現れるセセリチョウ。スプリングエフェメラルの1種。
ニホンセセリモドキとは擬態関係にあると思われる。

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↑ミヤマセセリの幼虫と巣(過去画像から。神奈川産)

→セセリチョウ図鑑

ぜんぜん関係ないが、擬態(ミミック)つながりで・・・
久々、ミミックを見た。

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ⅡとⅢもあるが、蛇足と思った方がよさそう。

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by issun_no_mushi | 2010-03-31 22:00 | 鱗翅目・蛾

フチグロトゲエダシャク新産地

昼行性フユシャクのフチグロトゲエダシャクの新産地を確認に真神ゆさんと埼玉に赴いた。
ATSさんが昨年発見した場所には、はたしてキタテハに混じって、複数の♂が飛びかっていた。
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◆フチグロトゲエダシャク♂(埼玉3月中旬)
和名にフユが付かないフユシャク。
珍しく昼間に活動する種で、灯火には来ない。
♂は素早く飛び撮影に苦労する。

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◆フチグロトゲエダシャク♀産卵中(同上)
♂の姿からは想像もできないアザラシの様な容姿の♀。♀は♂以上に出会い難い。
発見した♀は交尾済で、産卵シーンも観察できた。

→フチグロトゲエダシャク2009
→フチグロトゲエダシャク2008
→フチグロトゲエダシャク2007

同日夜にはシロトゲエダシャク♂にも出会えたので、今冬出会ったフユシャク26種。
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→フユシャク図鑑


→ホームページ
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by issun_no_mushi | 2010-03-24 20:49 | 鱗翅目・蛾・冬尺

遅れた初蝶

今年の関東は、2月から啓蟄まで(平日はよく晴れるのだが)週末の度に雨か晴れても低温
が続いている。
その為、3月も半ばになって、ようやく今年の初蝶に出会うことができた。
過去最遅記録だ。

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◆越冬明けのキタテハ(東京3月中旬)
天気予報ほどは気温が上がらない、東京の公園の菜の花畑で1頭だけ見かけた。
久々の蝶はキタテハでも嬉しい。

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◆モンシロチョウ蛹(同上)
花畑の脇で偶然見かけた。おそらくモンシロチョウと思う。
まだ羽化していないとは意外だった。

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↑一見温かそうでも、ナナホシテントウはじっとしていた。
思ったより気温は高くなかったのかもしれない。

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↑ウヅキコモリグモらしき蜘蛛が複数頭で日光浴していた。

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↑終わりかけの梅花でユスリカが休んでいた。


→ホームページ
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by issun_no_mushi | 2010-03-16 22:12 | 鱗翅目・蝶

トギレエダシャク

3/6(土)は冬眠していた虫が動き出すという「啓蟄」だが、またも雨の週末だった。
週明けは再び寒くなるらしく雪の予報も出ていた。
三寒四温とはいえ、越冬から目覚めたばかりの虫達にとって厳しい試練となるだろう。
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◆トギレエダシャク♂(神奈川3月初)
妙な和名だが、♀の翅が途切れた様に退化しているのが命名の理由の様だ。
またも土曜が雨との予報だったので、金曜夜に少し神奈川県北付近の灯火回りをして、本種とホソウスバフユシャクを確認した。これで今冬に確認したフユシャクは24種になった。
蛾をやる虫屋は皆、習性が似ているらしく、同夜に蛾LOVEさんも神奈川県央を徹夜で回った模様(笑)

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↑翌週に埼玉で、♀や交尾にも複数会えたので、追記しておく。


→トギレエダシャク2009
→トギレエダシャク2008
→トギレエダシャク2007

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↑ホソウスバフユシャク♂
ウスバフユシャクというより、クロテンフユシャクに似た早春型のフユシャク。
平地ではフユシャクの終わりを告げる種。

→ホソウスバフユシャク2007

→フユシャク図鑑

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◆ヒゲナガカワトビケラ(同上)
トビケラ目は、鱗翅目と同じ祖先から分岐したといわれる比較的原始的な昆虫で、中でも本種はよく見かける種。
鱗翅目やトンボ目、甲虫目等の愛好家は非常に多いが、このトビケラ目をはじめとして、カワゲラ目、カゲロウ目、アミメカゲロウ目、シリアゲムシ目等の愛好家は滅多に見聞しない。
ニッチな領域で頭角する虫屋さんを目指そうとされておられる方にはお奨めの目だと思う。
一般の資料がとても少ないのがネックなのだが。

以下、過去画像からトビケラの一部を。
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↑夏に出会えるムラサキトビケラ
トビケラの中では大型種で、後翅の斑紋に特徴がある。

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↑小型だが特徴のあるアオヒゲナガトビケラ

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↑ヨツメトビケラ

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↑産卵方法が面白いエグリトビケラ

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↑トビケラsp.


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by issun_no_mushi | 2010-03-09 21:10 | 鱗翅目・蛾・冬尺

チャオビフユエダシャク・オカモトトゲエダシャク

2月以降、週末といえば雨か、晴れても低温続き。
小雨の中、天候の好天を祈りつつ真神ゆさんと山梨に遠征。幸い現地では晴れたが往復は雨だった。

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↑チャオビフユエダシャク♂
今冬のフユシャクの確認は22種目となった。
高い看板にいたので撮れた画像はこれだけ。

→チャオビフユエダシャク2009
→チャオビフユエダシャク2008

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◆オカモトトゲエダシャク♂(神奈川2月末)
高速のSAのトイレで古い蜘蛛の巣にかかっていたのを救助した。
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↑やあ。

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◆スモモキリガ(山梨2月末)
梅花にヤガ科の面々が集まって吸蜜していた。

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↑ブナキリガ(左)とホシオビキリガ

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↑ニセタマヤナガ

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by issun_no_mushi | 2010-03-04 21:03 | 鱗翅目・蛾